数年前に『三体』を読んだ。
しかも一度ではなく、2回読んだ。
今となっては登場人物の名前もほとんど出てこないし、最初から最後まで話をつなげて説明しろと言われたら、たぶん無理だと思う。
ただ、
「ものすごい小説だった」
という感覚だけは残っている。
読んだころから、このすごさを何かの形で伝えたいとは思っていた。
最近、少しずつブログも形になってきたので、ずっと書いてみたかった『三体』について書いてみることにした。
何がそんなにすごかったのか。
思い出してみると、ストーリーではなく、いくつかの場面が断片的に残っていた。
一番覚えているのは、宇宙艦隊が壊滅する場面
その中でも一番印象に残っているのが、人類の宇宙艦隊が壊滅する場面だ。
人類が大量の宇宙艦隊を揃えて、三体文明からやってきた一つの物体と対峙する。
その物体の名前は完全に忘れていた。
この記事を書くにあたって確認してみると、「水滴」だった。
人類側には大量の宇宙船がいる。
対する相手は、水滴一つ。
ところが戦いが始まると、その水滴がものすごい勢いで艦隊の中を駆け回り、次から次へと宇宙船を破壊していく。
あまりにも一方的で、あまりにも速い。
読んでいて、そのスピード感に圧倒された。
人類が長い時間をかけて作り上げた大艦隊が、たった一つの水滴によってものすごい勢いで壊滅していく。
細かなストーリーも、「水滴」という名前すら忘れていたのに、この場面だけはずっと頭に残っていた。
それくらい強烈だった。
ほかにも妙に覚えている場面がある
水滴ほどではないけれど、ほかにも断片的に覚えている場面がある。
その一つが、運河を通る巨大な船を、ものすごく細いワイヤーのようなもので切断する場面。
船の中にあるデータを回収したい。
でも普通に突入すれば、データを消されてしまうかもしれない。
そこで、ほとんど見えないほど細いナノ素材を運河に何本も張っておき、そこを船に通過させる。
船はそのまま進んでいくけれど、実際には細かく切断されている。
そんな作戦だったと思う。
ほかにもある。
カメラで写真を撮ると、謎のカウントダウンが写る。
人間を宇宙へ送りたいけれど、そのままでは重すぎる。
だったら、脳だけ送ればいい。
その脳の持ち主は、実はずっとある女性に好意を寄せていた人物だった。
そして、ずっと後になって、その二人が宇宙を隔てて話をする。
こうして書いてみると、意外といろいろ覚えている。
ただ、詳しくは思い出せない。
とにかくスケールが大きかった
それでも『三体』について、はっきり覚えていることがもう一つある。
とにかくスケールが大きかった。
最初は一人一人の人間の話だったはずなのに、いつの間にか地球規模になり、人類という文明の話になり、さらに宇宙へ広がっていく。
時間のスケールもどんどん大きくなる。
「ここまで話を大きくして、この先どうするんだ」
と思っていると、さらに大きくなる。
「とんでもないものを読んだ」
という感覚だけは残っている。
もう一度読みたくなってきた
この記事を書くために記憶をたどっていたら、『三体』をもう一度読みたくなってきた。
水滴が艦隊を壊滅させるところ。
船を細いワイヤーのようなもので切断するところ。
写真に現れるカウントダウン。
脳だけを宇宙へ送るという話。
覚えている場面を一つずつ思い出していくと、その前後がどういう話だったのかも気になってくる。
ただ、一つ問題がある。
長い。
しかも、かなり長い。
もう一度読んでみたい。
でもかなり時間がかかる。
どうしよう。


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